December 13,2022 EVENT

Inside HIGHLACT®
ファッションに「捨ててもいい」選択肢を!

今回のJOURNALでは、先日開催したエコプロ2022のブースのテーマである「捨ててもいい服」について。
 
会場でも一番質問の多かった、「なぜ、捨ててもいいんですか?」という疑問について、ハイラクト®が考える「捨ててもいい」から繋がる未来についてお伝えします。

ファッション業界の現状は?東京ドーム約75個分の洋服を廃棄!

ファッション産業では毎年2年前にトレンドカラーやトレンドテーマが設定され、1年半から1年ほど前に素材の方向性が決まります。それからそれぞれのブランドが次回のコレクションを発表する流れになっているそうです。そして、このトレンドサイクルはファストファッションの台頭とともに年々早まっています。そしてこのことがファッションの大量廃棄問題を引き起こしています。
 
世界では年間約9,200万トンもの服が捨てられているのです。
9,200万トンって、あまりピンとこないですよね?
 
なんと、東京ドーム約75個分です!
 
また、寄付や古着で海外に輸出された膨大な量の衣服は、巨大な「服の山」として途上国に送られるなど国際問題にもなっているのです。そして何より、捨てられた衣服は、分解されずに砂に埋もれ、土壌汚染や火災により有毒ガスが発生するなど、深刻な問題を引き起こしています。

世界全体のCO2排出の8~10%が繊維産業から排出

毎日着ている洋服が実は温暖化に直接影響している!?なんて考えたことがある人はあまりいないのではないでしょうか。
 
実は、私たちの大好きな洋服を作っている繊維産業はとてもたくさんのCO2を出しているんです。
洋服の素材を製造し、洋服を作り、運ぶ過程や、捨てる時にもまた排出されます。
 
その量は世界全体のCO2排出の8~10%を占めています。

トウモロコシ由来のPLA(ポリ乳酸)でできた『ハイラクト®』だからできること

1. 捨てるCO2の削減に繋がる!
 
私たちが提供するハイラクト®は、トウモロコシ由来のPLAを原料としていて、トウモロコシが成長していく過程でCO2を吸収するため、焼却した際に排出されるCO2の量をカバーしてくれる、いわゆる「カーボンニュートラル」の性質があります。
ですから、役目を終えた洋服を捨てる時も環境に優しい素材といえるのです。

2. つくるCO2の削減に繋がる!
 
ハイラクト®の原料、PLA製造時のCO2排出量はポリエステルの7分の1となります。洋服を作る時のCO2排出はファッション産業にとって大きな課題となっているので、通常利用している素材をPLAに変えるだけでかなりの量のCO2削減が期待できるといえます!
 

仮に、日本で流通する全てのポリエステル製の洋服をハイラクト®に置き換えるだけで、原料製造時のCO2を年間約200万トン削減できる計算になります。
 
これは日本人100万人が年間に排出するCO2の排出量と同じ量になるのです。

3. 一定の条件で土に分解する生分解性!
一定の条件下で水とCO2に分解されるという特性もPLAが持つ面白い特長の一つです。
私たちの実験では、PLA100%のTシャツが、堆肥温度68度、水分量50%前後の条件下で6日たつと、写真のようにボロボロになってしまうのです。
 
いかがでしたか?
私たちは、ハイラクト®はサステナブルファッションへの近道になると考えています。
 
皆さんはどう考えますか?
ぜひ、考えてみていただけたら幸いです!